メモ 2013.10.10~

「誤った日本語」について調べてみます。

1-7「当」に「まと」の振り仮名がある用例

「当を得る」などというときの「当」は、通常「とう」と読みますが、最近では「まと」と読まれることもあるようです。ここでは、「当」に「まと」の振り仮名が付けられている用例を集めてみました。

※用例・文献の引用方法について

1985年

僕に見えるものは いつも当 (まと) はずれが多かったけれど〔歌詞〕

(尾崎豊〈存在〉 ) [アルバム《回帰線》収録曲]
http://rocklyric.jp/lyric.php?sid=90356/%E5%AD%98%E5%9C%A8/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E8%B1%8A
※ROCK LYRIC (http://rocklyric.jp) より

 

2003年

理由は、①検査のポイントや項目が当 (まと) を得ていない、②検査で不良が減少すると勘違いしている・・作業・工程条件の見直しが必要であることに気づいていないの二点である。

(松本幸雄「ISO9000:2000年版改訂のポイント⑩ 」『茨城経協 会報ダイジェスト』2003年 11月号 茨城県経営者協会 PDFファイル 右段10行目)
http://www.ikk.or.jp/6_jyoho/kikansi/2003/kikansi2003.11.htm (リンク先にPDFファイルあり)

※2014年10月10日追記:上記ページがサイトからなくなっていました。

茨城県経営者協会 (http://www.ikk.or.jp/) より

 

2009年

いや、賭 (かけ) と言った方が当 (まと) を得ているかもしれませんね。

(岡﨑章『感性デザインとは ―デザインを知る、感性を知る』 デザインコンパス p.206 左段 本文18行目)
http://books.google.co.jp/books?id=3kro3290bZoC&lpg=PA1&hl=ja&pg=PA206#v
Googleブックス (http://books.google.co.jp/) より

※2014年4月26日現在、リンク先のプレビュー (紙面の画像) が見られなくなっています。
※2017年7月16日追記:上記ページがサイトからなくなっていました。

 

近年「的を得る」が広く使われるようになった理由として、一般には「〈当 (とう) を得る〉と〈的を射る〉が混交したため」と説明されることが多いようです。しかし、上で見たように、「当を得る」の「当」を「まと」と読むことによって「当 (まと) を得る」が生じる例もあることが確認できました。ただ、いつ頃から、どれくらいの頻度で使われているかについては、今回は掘り下げては調査しませんでした。

 


2017年4月17日追記:

漢字書き順・筆順 (書き方) 調べ無料辞典」というサイトでは、「当を得る」の読みが「まとをえる」と解説されていました (2017年4月17日現在) 。

久御山